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住まいの防犯HOUSE SECURITY

住まいの防犯 安全対策その2

泥棒が目をつけるポイント


 侵入盗(泥棒)被疑者に対して実施したヒアリング調査があります。
 「犯行前に下見をする際に注目するポイントは何か?」という問いに対しては、留守かどうか、入りやすく逃げやすいかどうか、という視点を挙げる回答が多いのが特徴でした。
 また、犯行をあきらめた経験がある被疑者に対して、「なぜあきらめたのか?」と聞いた結果では、近所の人に見られたからと答えたケースが6割を超えており、ほかの回答を大きく上回りました。
 これらの結果から、「留守であること」「入りやすく逃げやすいこと」「人目が少ないこと」の3点が泥棒の好む条件とわかります。
 さらに、これらをもう少し大きな視点で見ると、「捕まるリスクが少ないこと」を優先する侵入盗の心理が見えてきます。
 上記3条件は犯行に及んだ際の危険(リスク)を判断する重要な要素なのです。


雨戸やシャッターの防犯効果


 シャッターや雨戸の防犯機能としては、開口部からの侵入を防ぐ「防御」としての機能と、余分な手間(時間)が掛かると思わせることで狙われないようにする「抑止」効果を狙う機能が考えられます。
 まず、「防御」の機能に関してですが、住宅におけるシャッター・雨戸は、台風などの強風から窓を防御するために作られており、本来は防犯目的の製品ではないということを理解しなくてはなりません。

 最近でこそ、相当の強度を備えたシャッターが開発されていますが、世の中にあるシャッター・雨戸のほとんどは、人が恣意的な力を加えるという状況を考慮していないので、強度不足なのです。
 また、シャッターや雨戸は、“閉める”という行為がともなわない限り「防御」としての機能を発揮してくれないという問題があります。
 天気のよい明るい時間帯は閉めないことが多いので、昼のちょっとした外出などに対応できないのです。これは、防犯性に配慮したシャッターであっても同じ欠点を抱えているといえるでしょう。

 したがって、シャッターや雨戸に「防御」としての防犯機能を過度に期待することは危険といえます。
 次に「抑止」としての機能について説明しましょう。
 前述したようにシャッターや雨戸の多くは強度が期待できませんが、破壊することで時間が掛かったり音が出たりすると人に見咎められる可能性が高くなるので、敬遠される可能性は高くなります。
 破壊しようと思えば容易だけれど、リスクが高くなる行為は避けたいというのが侵入盗心理なのです。

 ただし、閉めていなければ「抑止」効果もなくなるため、やはり、シャッターに過度の防犯性を期待するのは危険で、建物ラインでの防犯対策はサッシ枠およびガラス面で担保するべきであり、シャッターは補助的な役割、つまりプラスα的な要素であるとの認識が必要でしょう。


防犯環境設計とは


 防犯環境設計は、米国のJ.ジェイコブスやO.ニューマンらによる研究を基礎として発展した概念で、「環境設計による犯罪予防(Crime Prevention Through Environmental Design、通称CPTED)」と呼ばれています。
 防犯環境設計は、犯罪発生の原因を犯罪者自身や社会に求めるのではなく、犯罪を誘発した「環境」に注目していることが特徴で、街並みや建築、設備等の物理的環境の操作によって犯罪を防止、あるいは犯罪不安を減少させ、生活の質の向上を導こうという考え方に基づいており、「領域性の確保」「監視性の強化」「接近の制御」「対象物の強化」という4つの基本軸で構成されています。

 領域性の確保とは、敷地あるいは街という環境の中で自らの領域を明示することにより犯罪企図者が侵入・滞在しにくい環境を作ることをいいます。
 監視性の強化とは、周辺住民の見守る目によって不審者を撃退することを目的としたものです。
 また、接近の制御とは、犯罪者が対象(人・家・物)に近づきにくくすることにより犯罪を未然に防ごうとするもので、対象物の強化とは、犯罪の対象となることを回避するため、犯罪の誘発要因を除去したり、強化したりすることをいいます。

 1970年代から発展してきた防犯環境設計の考え方は、日本にも20年ほど前に紹介されており、数年前からは、建設省(当時)と警察庁が合同調査を始める等、その概念と戦略が関係各方面において注目を集めています。
 その一方で、欧米諸国と日本における環境の相違や犯罪手口の違いなどの理由から、日本の住環境に適したCPTEDの構築が必要という意見もあり、今後の展開が期待される分野といえるでしょう。




    

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